かわち学園校舎 2017年
「学校とは命を鍛え輝かせる教育の聖地である」との考えのもと、
博文が準備委員会顧問としてその設立に携わった小中一貫校の校舎は、実に清々しく美しく広々とした関東平野にたたずんでいます。現在でも全国から視察が訪れるという町の誇りともいえる学校です。
博文の発案によって昇降口横の壁にタイルで表された『師』の文字には、「生徒は先生を敬い、先生は生徒から慕われる存在であってほしい」との学び舎としての願いが込められました。
そして校門正面には大きく『父母』の文字が掲げられ、朝に夕に子供たちを見守りつつ、親孝行の大切さを教えてくれています。
さらにバスターミナル壁面の『手と手をつなぐ絵』には、友達を大切にする気持ちが表されました。
学校の開講式にて、これらの意味を語った博文の講和が終わったとき、会場となったかわち学園体育館には、感動の渦が沸き上がったと記録されています。
2021年5月、開校5周年の記念の年、校門の脇に「かわち学園建学の碑」が建立されました。碑文には、それぞれの長い歴史をもつ二つの中学校と三つの小学校が統合されることで誕生した学園の由来と共に、この大事業に携わったすべての人々の名が後世に残るよう記されています。
この大きな石の選定や意匠、すべての監修も博文の影なる奔走によって実現されました。