ふぶきと山吹

今日は、私のパートナーのふぶきを紹介します。
彼は、中国東北部の自然豊かで広大な瀋陽(しんよう)動物園生まれ。
日本の地に初めて降り立ったのは、平成元年、満一歳の春でした。
以来、ずっと博文先生と一緒に暮らし、多くの作品のモデルをつとめています。

私たち丹頂鶴は、国の「特別天然記念物」に指定されていますので、飼育には特別な許可が必要です。
博文先生は、若かりし頃、上野動物園や釧路湿原を訪れてはひたすら鶴を写生されたそうです。
何年もかかってようやくの想いで中国から呼び寄せることが叶った喜びは、いかばかりであったでしょう。

博文先生が「春には黄色い花が多く咲きます」と教えて下さいました。
確かに、私たちのお庭には、福寿草にはじまり、ロウバイ、マンサク、ミモザ、たんぽぽ、水仙、菜の花と黄色いお花が続き、
今は輝くばかりの山吹が花ざかり。
黄色は中国では皇帝の色といわれるそうですが、堂々としたふぶきには黄金色の山吹がとても似合います。

そうそう、中国には黄色い鶴のお話もあるのですよ。
先生が『黄鶴之図(こうかくのず)』という素晴らしい作品を描かれているので、ぜひこちらをご覧ください。
モデルはもちろんふぶき♡です。



丹頂鶴のふぶきと山吹
丹頂鶴

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